こんにちは。営業部の小林です。
元井と出張した2001年、米国出張時。
アメリカ総代理に依頼を受けたセミナーを無事に終え、
さぁ、明日はニューヨーク市内のミラクルウェーブ使用サロンを臨店同行して、
その次の日は日本へ………と順調な予定で進んでいた日。
セミナー翌日の朝。
まさかの911テロ事件。
滞在していたコネチカット地域から見える湾岸向こうのマンハッタン都市は
黒煙が立ち上がり、最初は状況把握が難しいくらいの戸惑いでした。
と、言うよりも
1つ1つ、事の重大さや、スムーズに行かない事、自分の身に降り掛かった至難を…
…時間に比例して理解していったような感覚で……
その困難さと慣れない地での、慣れない時差と、
状況を回避しようとする能力のバランスが、徐々に噛み合わなくなり…
時間毎に、磨耗していく自分を実感したものでした。
空港閉鎖。
そしてテロの相手も解らず
まだ続くかも…皆目検討がつかない日々が大騒ぎになっていました。
日本に帰れる日など、もしかしたら永遠に無い……と思うほど
アメリカ国家あげての世界規模テロ事件対策で、今思えば、あの時は
『戦争に巻き込まれた』
と感じたくらいの、つかみどころが見つからない毎日でした。
日本での仕事のスケジュールも、ありとあらゆる事を案じて
ストレスに飲み込まれそうになった時。
フッ…と……
傍らの元井を観察するとアメリカ総代理社長の邸宅に居候させてもらう環境化で、
「ピンチはチャンスだからなぁ」
と、すっ裸で、得意先の邸宅プールで、豪快に泳いでいるでは無いですか?!
でも…そんな元井に影響され私も発想の転換ができました。
『めったに無い経験。数奇な環境に置かれた自分』に気付き……
何故か、『ラッキー…かも』と開き直りました。
数奇な経験を語れる引き出しが、また1つ増えたような………
世界的に知名度ある出来事に…
歴史に刻まれるであろう出来事の時に、
『私はその時、そこに居た』
と、言える。
選ばれし自分。
といったような…どこか安易にも観られがちな発想に転換してしまったのです。
そこからは朝の景色。
人ごみの中の人々のパニック。
それでも晴れわたる青い異国の空。
そんなものを観察する側に身を置き換えて
アメリカ滞在時間を乗り越えていたように想います。
無論、時には途方にもくれていましたが…。
そして、その時に
元井は新たな機器を発想していました。
(それがFTIでした)
本当に、貴重な経験の裏話です。